
UNIVERSAL AUDIO社が新しいDAW “LUNA” をリリースしました。
同社のオーディオインターフェースApolloユーザーは無料で使用する事ができます。
NAMM2020で発表されこの4月のリリースを世界中のファンが期待していたと思うのですが、ついにです。
https://www.uaudio.jp/luna.html
多くのアナログエミュレーションプラグインを持つUNIVERSAL AUDIOのDAWですから自ら名乗る通り、レコーディングシステムと言っても良いのかもしれません。
ApolloのDSPを使用し大規模なレコーディングシステムを構築できる可能性からもライバルとなるのはProToolsになる事も考えられます。

LUNAは、最高水準のクオリティーで高い評価を受けるたくさんのUADプラグインを当然使用できるだけでなく、LUNA用にインストルメントを含む、新たなEXTENSIONも発表されています。
NEVE Summing

Neve80シリーズコンソール全体(1272バスアンプを含)サミング回路をエミュレートしたコントロールサミングプラグイン
Studer Analog Tape

Studer A800テープレコーダーをエミュレーションし、アナログテープレコーディングならではの温かみを加えるプラグイン
この2つのプラグインは全チャンネルストリップにインサートし使用できる様です。
LUNA用に新開発されたインストルメント
LUNA用にインストルメントも新規に開発されています。
UNIVERSAL AUDIOならではの高度なアナログエミュレーションによるMini Moogなどが特に注目されます。
Ravel Grand Piano

名器Steinway Model BをエミュレーションしたUNIVERSAL AUDIO初のアコースティックインストルメント。
Moog® Minimoog

Moog Musicとのパートナーシップによって開発され、LUNA レコーディングシステムとApolloインターフェイス専用に開発されたMoog Minimoog LUNAインストゥルメント。
すでにUADのMoogフィルターは使用しているのですが、他のフィルタープラグインとは明らかに一線を画すクオリティだけにこのインストルメントへの期待も高まります。
Shape

各種キーボード、ギター・ベース、ドラム・パーカッションからオーケストラサウンドまで。
多数の音色とともに、エフェクトを内蔵。
LUNAで音楽制作をする際のメインインストルメントの一つになるだろう標準搭載インストルメント。
Spitfire Bundle

ストリング、ブラス、ウッドウィンドの各オーケストラアコースティク楽器をUNIVERSAL AUDIOの高度なエミュレーション技術でインストルメント化。
Spitfire Chamber Strings
Spitfire Symphonic Brass
Spitfire Symphonic Woodwinds
の3つがリリース
Shape以外は有料なのですが、導入を検討したくなる魅力的なEXTENNSIONが揃っていると思います。
その他のLUNAの機能
AAF Imports
AAFファイルをインポート可能で他のDAWとの連携
Run Audio Units Plug‑Ins and Instruments
AUプラグインとインストルメントを使用可能
Unlimited Track Count
トラック数は無制限
UAD Plugin
もちろんUADに各プラグインを使用可能
無料DAWではありますがApolloユーザー限定です。
現在AUのみ使用可能でVST未対応。
またMacのみ、Windowsは計画はあるとありますが、リリースの可否と時期についてはまったく未定です。
いずれにしてもApolloユーザーにとっては非常に魅力的なDAWになる可能性があります。
すでにユーザーの方は是非導入検討してみてください。