遠隔地の複数のプレーヤーのネット経由ピアノ同時演奏を実現!Experiments with GoogleのShared Piano

プログラミングで色々な実験プロジェクトを公開している
Experiments with Google
から新しい音楽系のプロジェクトが公開されました。

Withコロナ時代に俄然注目されニーズが高まるリモート音楽共演に向けて、複数のプレーヤーがネット経由でピアノ同時演奏を実現する
Shared Piano
https://experiments.withgoogle.com/shared-piano
です。

まずは動画をご覧ください。


遠隔地にいる複数のプレーヤーが見事にネット経由で同時演奏を実現しています。

早速自分達でも実験してみました。

(画面にカーソルを表示させるため)つたない演奏ですが、、、
マウスのクリックで演奏しています。


C(ド)の音の上にあるカーソルはプレーヤーAの演奏です。
ずっとCの音だけを演奏しています。
続いてカーソルのない演奏
E(ミ)→F(ファ)→G(ソ)→F(ファ)→E(ミ)
は遠隔地にいる他のプレーヤーBの演奏です。
いかがでしょうか?
ほぼ遅延のない同時演奏が可能です。


ちなみにマウス以外にPCのキーボードや、動画にある通りMIDIキーボードでも演奏できる様です。



同時演奏の開始方法

同時演奏を開始するのもとても簡単です。

1・ルームのスタート
https://experiments.withgoogle.com/shared-piano
から左上にある
LAUNCH EXPERIMENT
をクリックして開始

2・ルームURLの送信
左下にあるCopy LinkをクリックしルームURLをコピー。
他のプレーヤーに送信


3・演奏開始
同時演奏開始です。
遅延も気にならないレベルでテクノロジーの進歩を感じます。
Piano, Synth, Drum Kitなど音色の選択も可能です。

4・再生
演奏はレコーディングされます。
任意の場所まで戻して再生ボタン(左下)をクリックし再生できます。


プログラムの中身 コードは?

残念ながらコードは公開されていない様です。
ただし使われているフレームワークは公開されており

Tone.js
https://tonejs.github.io/

Web Audio API
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/Web_Audio_API

WebMIDI
https://www.w3.org/TR/webmidi/

の様です。
これら汎用的なフレームワークだけで(だけではないかもしれませんが)こんな面白いプログラムが実現できる事に驚きました。
何よりも遅延の少なさがすごいです!
十分何かの実用になりそうにさえ感じました。

簡単に実践できるので是非ご友人と試してみてください。

そしてJSを使用したウェブベースの音楽プログラム。
Withコロナ時代に新たな可能性を感じます。
今後も情報シェアしていきます。