NVIDIAがクリエーター向けのプラットフォーム「NVIDIA Studio」を公開 モバイルディープラーニング環境の有力選択肢となるか?


NVIDIAが、高性能 PC を使ってオンラインおよびスタジオでクリエイティブ作業に携わっている、全世界の 4,000 万人のクリエイターの能力と信頼性を大幅に向上させるためのプラットフォーム、「NVIDIA Studio」 を公開しました。

NVIDIAの公式アナウンスページ


NVIDIA Studio は、コンシューマー向けGPU最高峰、RTX GPU と、専用の SDK、 Studio ドライバーで構成された NVIDIA Studio Stack が組み合わされます。

このプラットフォームに先立ち、17種 の RTX Studio ノートPCが、世界の大手 PC メーカー 7 社より発表されました。
これらのノートPCすべてが、新しい RTX Studio バッジを得るために必要なハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たしており、クリエイターは、自らのクリエイティブ ワークフローにぴったりなノートPCを簡単に識別することが出来る様になったとの事です。


NVIDIA のGeForce ソフトウェア / テクノロジ担当ゼネラルマネージャーのジェイソン ポール (Jason Paul) は、次のように述べています。
「NVIDIA Studio を RTX GPU と組み合わせることにより、クリエイターの増え続ける要求を完全に満たす、スタジオグレードのソフトウェアを使って、リアルタイム レイ トレーシング、AI 処理ならびに高解像度ビデオの編集ができるようになります。
新しい RTX Studio ノートPCは、出先でもデスクトップクラスの性能を必要とするクリエイターにうってつけのツールとなります」

我々としてはAI処理という部分がとても気になる、かつ期待する部分です。


RTX STUDIO ノートPCは7社から17種発売
RTX STUDIO ノートPCは、以下の7社から17種発売 されるとの事です。
(2019年6月以降順次)
acer
ASUS
DELL(Alienware)
GIGABYTE
hp
msi
RAZER

個人的にはデスクトップを所有しているAlienwareのクリエーターエディションが気になるところです。

いくつかの機種については製品をウェブサイトで確認する事ができます。

acer ConceptD

RAZER BLADE STUDIO EDITION

クリエーター向けノートpcという事でMacbookが意識されているらしく、デザイン性の高さがどのモデルも特徴の様です。

もちろん性能にも高い基準が設定され

GPU
GeForce RTX 2060, Quadro RTX 3000 以上

CPU
Intel Core i7 (H シリーズ) 以上

RAM
16 GB 以上

SSD
512 GB SSD 以上

ディスプレイ
1080p または 4K

と、モバイルディープラーニング環境においても十分対応できそうなスペックとなっています。
実際説明にもMacbook Proよりも上だと堂々と記載されています。
(対抗意識のほどが伺えますが、、、)



NVIDIA Studio Stack
NVIDIA Studio Stack は、クリエイティブ アプリケーションで作業しているコンテンツ クリエイターに最高の性能と信頼性をもたらすソフトウェアのセットとの事です。
このセットには、アプリケーション開発者向けの NVIDIA Studio SDK および API と、クリエイター向けの NVIDIA Studio ドライバーが含まれています。

Studio SDK は、レンダリング、ビデオの編集と処理、2D ベクター アニメーションなどの多彩なSDKが用意されています。
また、AI 開発の業界標準となっている CUDA-X™ AI プラットフォームを利用することにより、クリエイティブ アプリケーションの開発者は、画像のアップスケールや写真のタグ付あるいはビデオのカラーマッチングといった時間のかかる、繰り返しの作業を、AI を使って自動化することができるとの事です。

CUDA-X AIプラットフォーム、非常に注目しています。
是非どの様に効果的に活用できるか?ディープラーニング環境で実践してみようと思ってます。

これまでクリエーター関連のドライバーはCreator Ready ドライバーという名前でGama Ready ドライバーとともに提供されていましたが、これからはStudio ドライバーという名前でより性能アップして提供されるようですね。

早速最新のStudioドライバーをインストールしてみました。


機械学習・ディープラーニングにおいてはGPUは必須です。
そして良いか悪いかは別として、現状ディープラーニングで使用するGPUはNVIDIAの一強という状況です。

今後さらなる進化を目指すであろうNVIDIAに対し、他メーカーがどの様な動きを見せるのか?そこも合わせ今後のディープラーニングGPU動向、目が離せません。

Alienware m15 Creator Edition

投稿日:2019/5/29