
ヒップホップファン、もしくはラッパー、トラックメーカーであれば説明不要のTrap(ヒップホップのビートの種類の一つ)。
このTrapビートをAIで生成、1ドルで購入し使用できるという新しいサービス
The Trap Factory
https://thetrapfactory.com/
がひっそりとリリースされています。
UIをみてもわかるとおり、大手の運営などではなく、かなりプライベートな感じです。
生成してみましたので、その様子を動画でご覧ください。
かなり本格的なTrapビートになっていますね。
新たなタイプビートとしてAIからヒット曲が生まれるか?
皆さん、タイプビートはご存知でしょうか?
Youtubeなどで誰々風(誰々タイプ)のビートを探しそれを数千円で購入、ラップを載せてリリース、というのがヒップホップ界で密かなブーム?になっています。
アメリカで昨年19週連続ビルボードチャート1位を記録したLil Nas Xの Old Town Roadはこのタイプビートを数千円で購入して使用した楽曲だそうです。
さらに2019年末から2020年初頭に、Spotifyのバイラルチャートで世界1位となったLoveLeoのBoyfrenも数千円で購入したタイプビートとの事です。
彼はレコーディングも自宅のベッドルームでMac Bookのマイクで録音したとか!
筆者は現在執筆中のAI音楽本の中で、将来AI音楽で起こりうる可能性の一つとして、このタイプビートをAIが生成して、安価で購入したラッパーがヒット曲を生み出す可能性を書いているのですが、それが実現する可能性が徐々に出てきた様に思えます。
ヒップホップは元々トラックはブレークビーツと言って、他の楽曲の一部分を拝借して成り立った音楽です。
主役であるラッパーにとっては、面白ければ、そして自身の表現をしっかりできるビートである事こそが重要。
そのためにはサンプリングもタイプビートもどんどん採用する貪欲さ、柔軟さがあるのだと思います。
次はAI生成のビートでしょうか?
皆様の中でラッパーの方がいらっしゃったら是非チャレンジを!
または筆者にご連絡ください(笑)