Billie Eilishは何を歌っているのか?グラミー受賞アルバムの全歌詞単語から頻出度合いをデータサイエンス可視化ツールで分析

Billie Eilish
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Billie Eilishが先日の第62回グラミー賞で
年間最優秀楽曲賞(“Bad Guy”)
最優秀新人賞
年間最優秀アルバム賞(『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』)
年間最優秀レコード賞(“Bad Guy”)
の主要4部門を独占しました。

史上最年少の18歳、および女性として初の快挙だそうです。


もはや疑う事なく今の時代を象徴するアーティストとなったBillieですが、歌詞もこれまでと違い随分独特というか、内省的というか、決して明るいポジティブなものではないと感じていました。
さてそれは事実でしょうか?
そして彼女は一体どんな言葉を選んで詩にしているのでしょうか?

データサイエンス系のライブラリーである単語可視化ツールを使用し、受賞アルバム
『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』
から全単語を抽出、その頻出度合いをデータ画像にしてみました。

アルバムトラックリスト

1 !!!!!!!

2 bad guy

3 xanny

4 you should see me in a crown

5 all the good girls go to hell

6 wish you were gay

7 when the party’s over

8 8

9 my strange addiction

10 bury a friend

11 ilomilo

12 listen before i go

13 i love you

14 goodbye

全2773単語でした。
出力結果画像です。


色々なデータサイエンス系のツールを駆使した資料などで同様な画像を見た事があるという方はかなり多いと思いますが、こんな感じで美しい画像風に出力されます。
大きいサイズの単語ほど頻出度合いが高いという事です。
(文章として意味に関係なく頻出する代名詞や接続詞はフィルターをかけ非表示になる様にしてあります)
いかがでしょうか?

Oneがまずは目立ちます。
皆でななく個人、内省的な時代の音楽を表すからだ、、、といきなり思うのは短絡的かもしれませんが、あながち外れでもないかもしれません。
knowやway、wanna、やgonna、causeなどの文として使用される単語以外では、Nothing、never、lie、scaredといった比較的ネガティブな言葉、strangeやaddictionといったいかにもビリーぽい単語も目を惹きます。
あとは、Sorryやbowなど、結構お詫びしている様な単語も印象に残るでしょうか?(ビリー、謝る率高し?)
loveという単語は、歌の詩にとって、永遠の定番単語なのだと思いますが、一筋縄な内容で愛を歌っているとは、その他の単語からは思えない感じですね。

今回はBillie Eilishの1アルバム、14曲のみでしたが、もちろんあらゆる楽曲の分析が可能です。

CANPLAYの音楽データサイエンス講義で方法は解説しています。

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