
自動作曲などを行うGoogleの音楽機械学習ライブラリー「Magenta」が1.1.2へバージョンアップしました。
変更内容は
・必須のTensorflowバージョンが1.13以上へ
・onsets_frames_transcriptionのバグ修正
あたりの様です。
PIPインストールは
Magenta 1.1.2
https://pypi.org/project/magenta/
Magenta GPU 1.1.2
https://pypi.org/project/magenta-gpu/
onsets_frames_transcriptionとは
onsets_frames_transcriptionとは、ピアノ演奏のオーディオデータからAIにより音符データを取り出しMIDIデータを生成するモデルです。
今回その中で発生していたいくつかのバグが修正された様です。
データ生成に重要であろう推論を担当する部分にtf.expand_dimsという新たなメソッドが追加使用されています。
これが1.13から新たに追加されたメソッドと思われ、そのためのtensorflow必須バージョン変更だったのかなと考えられます。
tf.expand_dimsはtensorに次元を1つ加えるtensorflowの関数です。
https://www.tensorflow.org/api_docs/python/tf/expand_dims
現在ある引数のうちdimに関しては廃止予定との事ですね。
onsets_frames_transcriptionでもその引数は指定されていませんでした。
将来を見越しての事でしょう。
onsets_frames_transcriptionについてはcanplayの講義や研究会でもすでに発表しておりますが、また何か実践してみようと思います。
投稿日:2019/6/8