モンスターマシン 新Mac Proのスペックについてまとめてみました

WWDC19で発表され大いに話題になったモンスターマシンMac Pro。

その仕様についてまとめてみましたので一緒に確認していきましょう。

サイズ

サイズですが、
高さ52.9cm
奥行き45.0cm
幅21.8cm
重量18.0kgとなっています。

一気に小型化した現行Mac Proが重量5.0kgですので重量差に驚きますが、本来これが普通のデスクトップ。
1代で通常のデスクトップのある形に戻ったとも言えます。


CPU

CPUはIntel Xeon Wを最大28コア!搭載する事が可能です。

8core
8コア、16スレッド
3.5GHz ターボブースト最大4.0GHz
24.5MBキャッシュ
2666MHzメモリー対応

12core
12コア、24スレッド
3.3GHz ターボブースト最大4.4GHz
31.25MBキャッシュ
2933MHzメモリー対応

16core
16コア、32スレッド
3.2GHz ターボブースト最大4.4GHz
38MBキャッシュ
2933MHzメモリー対応

24core
24コア、48スレッド
2.7GHz ターボブースト最大4.4GHz
57MBキャッシュ
2933MHzメモリー対応

28core
28コア、56スレッド
2.5GHz ターボブースト最大4.4GHz
66.5MBキャッシュ
2933MHzメモリー対応

最大28コアです!
もちろんこの性能を発揮するにはアプリ側がマルチコアに対応している必要があります。

例えば音楽制作のDAWですが、
AppleのLogic Proでの比較がこの図です。
28コアでは現行12コアのMac Proの5.1倍との事です。

これはやはり強烈に惹かれます!
ハードな音楽制作を行なっている方なら作品のクオリティーアップとスピードアップで十分コスト回収できるのではないでしょうか?


その他現状DAWのマルチコア対応は先日のPresonus Studio One 4.5などの例があるものの、まだまだ各社に積極的に取り組まれているとは言いがたい状況です。
しかし、DAWは非常にマルチコア対応の恩恵を受けるはずですので、今後さらに進むであろうマルチコア時代に向け各社対応を進めていく事でしょう。



Memory


メモリーは12のスロットに最大1.5TB(テラバイトです!)まで搭載可能です。

32GB
8GB DIMM 4枚

48GB
8GB DIMM 6枚

96GB
16GB DIMM 6枚

192GB
32GB DIMM 6枚

384GB
64GB DIMM 6枚

768GB
64GB DIMM 12枚
または
128GB DIMM 6枚

1.5TB
128GB DIMM 12枚

CPUが8コアの場合は速度が2666MHz、12コアから28コアは2933MHzとなります。
現行Mac Proが1866Mhz(やや速度不足?、、、)でしたので密かにメモリーの速度向上も嬉しいポイントです。
最大の1.5TBメモリーを搭載の場合、CPUが24コアか28コアである事が条件となります。


GPU

GPUは2つのMPXモジュールに最大4つのGPUを搭載可能です。

AMD Radeon Pro 580X
8GB GDDR5メモリー
4Kディスプレーを最大4台、5Kディスプレーを最大2台、AppleのPro Displayを最大2台まで接続可能

AMD Radeon Pro Vega II
32GB HBM2メモリー
4Kディスプレーを最大6台、5Kディスプレーを最大3台、AppleのPro Displayを最大3台まで接続可能


AMD Radeon Pro Vega II Duo
32GB HBM2メモリー x2 トータル64GB
4Kディスプレーを最大8台、5Kディスプレーを最大4台、AppleのPro Displayを最大4台まで接続可能

これだけのGPUパワーがあれば当然機械学習、ディープラーニングに使用したいところですが、果たしてAppleの対応は今後どうなるでしょうか?、、、そこも注目です。



拡張Slots

拡張スロットもすごいです。
ここがおそらく現行Mac Proとの1番の違いで、進化ではなく、変化(もしくは原点回帰)したところでしょう。

まずは2つのMPXモジュールスロット。
MPXモジュールとは、PCI Express x16コネクタに加えて、Thunderboltコネクタを統合し、合わせて500W以上の電力を供給できる拡張スロット。
モジュールはファンレスながら大きなヒートシンクを備え、高性能なグラフィックボードなどにも対応する。

その他残りのスロットのうち、
3つのフルレングスのスロットは1つがx16、2つがx8で動作。
4つのハーフレングスのスロットにはビルトインでApple I/Oカードを使用できます。



Storage

ストレージは2つのスロットに最大4TBバイトまでのSSDを搭載可能です。

256GB SSD
256GB x 1

1TB SSD
512GB x 2

2TB SSD
1TB x 2

4TB SSD
2TB x 2


他が現実離れした圧倒的なスペックだけにここは極めて現実的にも思えます。

セキュリティー面ではAppleが自社開発したT2チップにて暗号化され保護されます。

いかがだったでしょうか?

さらに詳細はMac Proのサイト(英語版)
https://www.apple.com/mac-pro/
でご確認ください。
なおこちらサイトにスマホでアクセスするとMac Proの設置をAR(拡張現実)で写真撮影が行えます。

拡張現実ですので下記の様にMacBookの上に小さなサイズで設置してみたり、道路に巨大なProを設置するなど自由自在です。

皆様も是非お試しを

記事投稿日:2019/6/9