Raspberry PiでのエッジAIを実現するTPUアクセラレーター “Coral USB Accelerator”

画像のCoralと書かれた小さなUSBメモリーの様なものはなんだと思われますか?
これはGoogle製の外付けTPUアクセラレータ
“Coral USB Accelerator”
です。

Google製の機械学習用プロセッサーTPU関連の製品としてはに、以前シングルボードコンピューターの Coral Dev board をご紹介しましたが
https://canplay-music.com/2019/03/17/coral-dev-board/

こちらは既存のRaspberry Piに接続して使用します。
外付けのGPUの用に使用し、Raspberry PiなどでローカルなAIアプリ開発、機械学習などエッジAIを実現する製品です。

対応OSはDebian Linux、フレームワークはTensorFlowのモバイル向けであるTensorFlow Liteとなっております。

すでにいくつかCoral向けのTensorFlow Lite Python APIが用意されており、画像認識による鳥の種類の分類などのモデルが提供されています。
https://coral.withgoogle.com/docs/edgetpu/api-intro/

まだまだAPIは少ないですが、今後増えて行く事が期待されます。
我々としては音楽関連に期待しましょう。(まだMagentaを使用するのはできなそうですが期待します!)

Dev Boardはまだまだ入手困難で、なにやらWifIの規格の問題で日本への導入はまだまだ先という話も聞こえてきます。
一方こちらのUSB Acceleratorは購入可能です。

https://www.mouser.jp/ProductDetail/Coral/G950-01456-01?qs=u16ybLDytRbcxxqFKdbhgQ%3D%3D

8800円ほどで導入できるのであれば、Raspberry Piを使用してエッジAI開発をしてみたい!という方にはあまりに魅力的な商品かもしれません。
(画像通り相当に小さい様です)


ところでGoogle Coralにはこんなキットも用意されています。


Google AIY Voice Kit
https://www.mouser.jp/new/google/google-voice-kit/
6000円ほどで購入可能な音声認識用のキット。
Dev BoardやTPU Acceleratorでスマートスピーカーなどを作成できるものらしいです。
外観は手作り感満載!
これは楽しいかもしれません!

エッジAIの音楽関連については今後かなり面白いと思っております。
自動作曲だけでなくライブコーディングや新たな楽器作りなどに活用できるのではないでしょうか。

記事作成日:2019/4/15